工藤伸一の小説
闘いは愛〜ボブVSサップ・因縁の頂上対決 War Is Love
【第1稿】 2003/02/28 【最終更新日】 2003/02/28

 ある日、ボブが狂った。
「俺はサップに決闘を申し込む」というのだ。
 それを聞いたマネジャーがすかさずボブを制す。
「おいおい、何を言い出すんだい、ボブ。サップは君だろ?」
「だからなんなんだ! 俺は一番を目指す!」
「またまた〜。いつものアメリカンジョークのつもりかい? 今日はいまいち冴えてないぜ」
「ふざけるな! 頂点を極めるためにも、俺は俺自身を倒さなくてはいけないのだ!」
「頂点も何も、この前負けたばかりじゃないか」
「ガッデーム! シャラーップ! サノバヴィーッチ! それは禁句だ!」
「ワーオ、アイムソーリー、ヒゲソーリー! で、どうすればいいわけ?」
「今度の試合は、俺様と俺様でブッキングしてくれ」
「オーケイ、そういうことね。……って、んなことできるかっつの! やっぱボブ、おかしいぜ?」
「ぬがー! 俺様はおかしくなんかない! いたって冷静、常に紳士のボブ・サップ! グハハハハ」
「……いやいや、あんた絶対いかれてると思うんだけど」
「まだ抜かす気か! こんちくしょうめ! 喰われたいのか! 俺様は黒人(以下自粛)」
「うわーン! ごめんなちゃーイ! 私が悪うござーましたぁー! やりますからゆるしておくんなましー!」
「うむ。素直でよろしい! さて、トレーニングでもすべ!」

 そして迎えた試合当日。
「ひとり芝居」や「ひとり相撲」ならぬ「ひとり試合」なんて格闘技界前代未聞の試みに連日報道の嵐が吹き荒れていた。
 ゴングも待たずにトップロープに駆け上り、自分で自分にフライングボディーアタック!(てゆうか背中から落ちただけ) 
 すぐさまパンツの中から麻縄を取り出だすやいなや、自分で自分に亀甲縛り!(パンプアップで麻縄は粉々に)
 言葉の意味はよくわからんが、自分で自分とシックスナイン!(詳細描写不可能)
 そして自分で自分を殴る! → HP:30000000000
 またまた自分で自分を殴る! → HP:300000000
 もういっちょ自分で自分を殴る! → HP:3000000
 さらにさらに自分で自分を殴る! → HP:30000
 もんどりうって自分を殴る! → HP:300
 これでもかとばかりに自分を殴る! → HP:3
 最後の力を振り絞って自分を殴る! → 会心の一撃!!!!!!!!!!
「ボブは死にました」

 さようなら、ボブ!
 さようなら、ボブ! 
 夢と感動をありがとう!
 
 さようなら、ボブ!
 さようなら、ボブ!
 さようなら、さようなら、さようなら!   (了) 

『工藤伸一小説集』目次に戻る

『工藤伸一作品集』目次に戻る
SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO